2011年05月25日

IIRA 春セミナー 要約

チベット・東トルキスタン問題
文責:IIRA 原

内容概略
経済的に急成長を遂げる現代中国は、一方で深刻な人権問題を抱えている。私たちはこの分科会で、チベットと東トルキスタンの現状を知り、何が問題となっているのかを知ることが大切だ。同時に、中国の立場や、世界各国の立場も見るなど、色々な角度からこの問題を眺め、積極的に議論していき、チベット・東トルキスタンの安定、さらには東アジアの安定について考察していきたい。

1. チベット概要
・複雑な歴史の再確認
→中国共産党が進軍してくる以前は、独立した地域だったのか。
・人権問題の認識
→チベットサイドから見た、中国共産党による人権侵害を確認。
→鉄道の開通、漢民族の移入によって起こった出来事とは?
→パンチェン・ラマ問題

2. 東トルキスタン概要
・歴史の再確認
→どのようにして、東トルキスタンは中国の一部になったのか。チベットとの違いは何か。
・人権問題の現状
→チベットほど注目が集まらないのはどうしてか。

3. 中国の主張
・成功しつつある、少数民族優遇政策
→一方でダライ・ラマを認めないなど、完全には寛容でないことにも留意。
・人権問題はないと主張し続ける姿勢

4. 国際社会の主張
・国連→チベットが問題提起当初は、先送り。その後は、中国の常任理事国いりでさらに強い主張が困難に。
・日本、アメリカ、韓国→中国との強い関係がほしいため、強い主張はできない。

5. ディスカッションテーマ
・チベット、東トルキスタンの現状に関し、どうしたら「高度な自治」や、この地域の安定が保たれるか。
・そもそも、国家とは何か。どうして独立したいチベットらは、中国の一部であるという認識しかうけられないのか。
・日本などの隣国は、国際的な安定や外交利益と、国内の人権問題と、どちらを重視して、どのように解決していくか。

以上の点を論点にして、当日は議論をしていきたいと思っています。


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Posted by 筑波大学国際問題研究会 at 16:01│Comments(0)UNSAJ関係
 
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