2009年05月22日
法医学入門 改訂版
本日2回目の更新の大滝です。深夜の病院実習前に前回の活動報告を書いてしまおうと思います♪
5月19日の発表者は医学4年の大滝で、テーマは「法医学入門 改訂版」でした。今年1月27日にやった発表を少しアレンジして行いました。
参加者数は全部でなんと14名でした!最近のイイラは毎週10名越えが続いていますね。来てくださったみなさん、ありがとうございます^^
【目次】
概要:法医学って何?
死体現象:人は死ぬとどうなるの?
死体所見:死体からどんなことがわかるの?
問題点:法医学で何が問題になってるの?
【まとめ】
法医学とは、法律上問題となる医学的事項を検査、研究し、それによって問題点を解明して、法律的な解決に寄与することを目的とする医学である。具体的には、個人識別、親子鑑定、死因究明などを行っている。
死因究明制度によって、医師がまず死体を検案(外表面の観察)を行う。ここで、外因死(病死以外の死因)の疑いがあれば、医師は24時間以内に警察に届出なければならない。そして、警察の立会いのもとで検視が行われ、犯罪性があれば司法解剖され、死因が不明の場合は行政解剖される。司法解剖は全国の医学部の法医学教室で行われ、行政解剖は監察医制度のある地域(東京23区、横浜、名古屋、大阪、神戸)の監察医務院で行われる。
しかし、この死因究明制度には問題点がある。日本で年間に外因死の疑いがある死体は約15万体。そのうち、解剖されるのはわずか9.5%しかない。その背景には、解剖医の不足という問題がある。全国に解剖医は約130人しかおらず、今の状況からしても1人の解剖医は年間100体以上を解剖している計算になる。このままでは、犯罪の見逃しにつながる危険性が十分にあるのだ。大相撲の時津風部屋で起きた力士暴行死事件は遺族の要請で承諾解剖が行われて初めて事件として発覚した。このようなことはもうすでに氷山の一角なのかもしれない。
Posted by 筑波大学国際問題研究会 at 21:13│Comments(2)
│活動報告
この記事へのコメント
毎回、ウェブの更新ありがとうございます!!!
Posted by かよ at 2009年05月25日 00:24
参加した人は発表の感想や意見をどんどん書き込んでね~
Posted by 発表者 at 2009年05月26日 23:13